黙劇「物置小屋のドン・キ・ホーテ」
子どもの頃、かくれんぼで物置小屋に隠れ、見事に隠れすぎ、見つけて貰えないまま40年が経ってしまった男の話。第一話・曾ていじめた昆虫との戦い。戦い食い尽くされ骸骨となって踊りだす男。第二話・男にとっての女の記憶。可憐な白いワンピースが次第に妖艶な女に変身。白いワンピースに首を絞められ白い人形となり踊らせられる男。第三話・爆発し、一個の細胞となり生命の歴史をたどり人となる。住処となる箱を見つける。日常生活が始まる。積み木を積み上げ帰宅するという変わらぬ日常。そして死。プロローグ・男と関わりのあった女たちが骨壺を持って現れ積み木を分け合い骨壺に入れてさってゆく。男は、闇の中で己を見つけてもらおうとかくれんぼの共の名を叫び続ける。
初演スタジオPAC、その後、渋谷ジャンジャン、沖縄ジャンジャン、ドンキダンス4人.jpg等2~3回の公演。池袋演劇フェスティバル参加の後、イタリアフェスティバル、フランスボルドーのシグマフェスティバルに参加。脚本はあらい汎著「パントマイムの心と身体」に掲載。